🐶犬
😺猫
総合診療
その他
公開日
2025.8.10
更新日
2026.3.17
こんにちは!リベ大どうぶつ病院 院長の林です。
💬もうすぐ新しい子をお迎え!でもワクチンってどこで打てばいいんだろう?
💬最近、引っ越してきたばかり。前の病院でもらっていたお薬を切らしたくないな
💬しつけや歯みがき、ネット情報だけじゃうまくいかない…気軽に相談できたらいいのに
こんなときの動物病院選び、迷うことはありませんか?
私たち人間の病院は、主に”病気やケガを治療するところ”です。
一方で動物病院には、治療だけでなく”毎日の小さな変化を一緒に見守るところ”という重要な役割があると私は考えています。
そのカギとなるのが「かかりつけ医」です。
今回は
かかりつけ医が必要な理由
動物病院を選ぶポイント6つ
かかりつけ医として当院が大切にしていること
についてお伝えします。
あなたと、あなたの大切な家族にとって「信頼できるかかりつけ医」に出会うヒントになれば幸いです。
動物たちの健康を守るためには、”病気になってから治療する”というだけでは不十分で、”病気を予防する”ことがとても大切だと、これまでの経験から実感しています。
なぜなら、動物たちは自分で体調を訴えることができないからです。症状が現れたときには、すでに病気がかなり進行していることも。
そうなる前に、その子を深く理解していて、小さな異変にも気づけるかかりつけ医が必要になります。
かかりつけ医の最大のメリットは、
その子の「いつもの状態」を知っていること
食欲・活動量・性格・体重の推移・血液検査の数値など、健康なときからの長期的なデータの積み重ねが、わずかな異変を早期発見することにつながります。
また、飼い主さんとのコミュニケーションも大切なポイントです。
「なんとなく元気がない気がする」「いつもと違う気がするけれど、うまく説明できない」——そんな違和感こそ、診断の重要な手がかりになることがあります。
そのニュアンスや真意を汲み取ることができるのは、普段から信頼関係を築いているかかりつけ医だからこそだと思います。
では、あなたに合ったかかりつけ医を探すために、どのようなポイントをみればよいのでしょうか?
6つにまとめてみました。あわせて当院での取り組みもご紹介します。
・病気の部位だけでなく、全身に触れて診察してくれるか?
かかりつけ医は、”特定の病気の専門医”ではなく、あらゆる病気を最初に診る役割を担っています。
言葉を話せない動物たちの状態を正しく知るには、体の一部だけを診て「はい終わり」ではなく、パッと見では問題のなさそうなところまで、全身をしっかり診ることがとても大切です。
診察室にワンちゃん・ネコちゃんが入ってきたら、私はまず
体に触れる
ニオイをかぐ
音を聴く
といった五感をフル活用して動物たちと向き合います。
皮膚の硬さ、口臭の変化、鳴き声など、五感で感じ取れる情報には診断の重要なヒントが隠れているためです。
(特にニオイについては、すぐにいろいろなニオイをかぎまくるので、初めての飼い主さんを少しビックリさせてしまうこともありますが…笑。私にとっては重要な情報源で、定番の診察スタイルになっています。)
現代の動物医療は、人の医療と変わらないレベルの医療知識や検査が発達している分野もありますが、わからないことが多い病気もあるのが実状です。
だからこそ私は、診察の基本である「触れる・かぐ・聴く」といった経験を大切にし、日々たくさんの動物たちに向き合うことで、異常に気づける感覚を研ぎ澄ましていきたいと考えています。

・検査や治療の理由を、わかりやすく説明してくれるか?
・話しづらい雰囲気はないか?
上記は、治療をスムーズに行うためにも大切です。動物医療では「動物たち・飼い主さん・病院」が1つのチームとなることでうまく進められるようになります。そのため、飼い主さんの理解は欠かせません。
「飼い主さんにご納得いただけるまで、ていねいにお答えすること」は、私たちがとても大切にしていることのひとつです。
専門用語はなるべく使わず、図や模型を使って視覚的にも理解していただけるよう努めています。
わからないこと、不安なことは遠慮なくお聞かせください。
当院では、飼い主さんのご意見やご希望を重視し、一緒に考えながら診療プランを進めていきます。

・院内の清掃が行き届いているか?
・動物たちがリラックスできる配慮はあるか?
待合室や診察台が清潔で整理整頓されていることは、院内感染や事故を防ぐために重要です。
とはいえ、動物たちは緊張のあまりに粗相をしてしまったり(特にワンちゃん)、診察室で大暴れしてしまったり(特にネコちゃん)することも…。
興奮・恐怖心の強い状態にある動物たちは自然な動きではなくなったり、体の不調を隠そうとしたりして、本来の症状がわかりづらくなってしまうことがあります。
また、体の回復力と心の状態は密接につながっており、特に言葉を話せない動物たちにとって、恐怖や痛みといった心の負荷は、治療効果にも少なからず影響を及ぼすと私は考えています。
そのため当院では、動物たちの心に寄り添い、病院が「怖い場所」ではなく「リラックスできる場所」と感じられるように、以下をはじめとしたさまざまな工夫を心がけています。
動物たちの性格や年齢に配慮した接し方
検査や処置時の痛みを最小限にするためのケア
キャットアワー(猫専用診療時間):ネコちゃんがリラックスできるフェイシャルフェロモンを利用

・主な治療や手術料金がHPなどに記載されているか?
・お薬や処置の内容が明細書に記載されているか?
動物医療は基本的に自由診療となり、同じ治療でも病院によって料金は異なります。また、ペット保険に加入されていて補償対象となる場合、保険金請求のためにはくわしい明細書が必要となります。
当院では、料金の透明性を重視し、明瞭な価格設定を行っています。
さらに処方したお薬の名前やくわしい処置の内容を明細書に記載することで、飼い主さんにも治療内容をしっかりとご理解いただけるよう努めています。
「何にどのくらいの費用がかかったのか」がきちんとわかることで、安心してご利用いただけます。
・病院の特徴・強みを活かし、力を入れている分野があるか?
・必要に応じて専門治療が受けられる二次診療施設への連携があるか?
5つ目のポイントは意見が分かれる部分もあるかもしれませんが、私の見解としてご紹介します。
かかりつけ医としてある程度の経験を積めば「得意・不得意」や「力を入れている分野」があるのは、自然なことです。
そうした状況を客観的に把握し、”飼い主さんや動物たちにとって最善の選択”を判断できる獣医師は、本当に信頼できるかかりつけ医になり得るのではないかと考えています。
例えば当院では現在、次の3つの分野に特に力を入れています。

心臓の病気は初期の段階では目立った症状がなく、気づいたときには進行していることが多い病気です。
心雑音があることがわかった場合は、その背景を徹底的に調べ、
「病名は?」「ステージはどの程度?」「治療は必要?」「その治療をいつ行うべき?」
といった疑問にお答えします。
お薬の優先順位・飲み始めるタイミング・定期的な検診の頻度も個別に調整し、
その子にとってのベストな選択で、よりよい生活を長く送ること
を目標に、飼い主さんと一緒に考えながら進めていきます。
▶︎犬の心臓病って?わかりやすくQ&Aで解説!(原因・検査編)
▶︎犬の心臓病:お薬・手術のポイントをQ&Aで解説!(治療編)

かゆみ、フケ、赤み、脱毛など…皮膚のトラブルは、お薬で一時的に症状を抑えることはできますが、根本的な改善には体質から見直すアプローチが大切です。
当院では、東京アレルギーセンターの川野先生のご協力のもと、体質改善を目指した根本治療をご提供しています。
数ヵ月から数年かけて、できるだけお薬に頼らない生活を取り戻すこと
上記をゴールとして、飼い主さんと動物たちの心や体に寄り添った総合的なアプローチに取り組んでいます。
特に食物アレルギーやアトピー性皮膚炎など、慢性的な皮膚疾患のための治療選択肢として力になれればと考えています。
▶︎【かゆみ・お腹の不調】原因はフード?食物アレルギーをQ&Aで解説!

吠える、噛む、怖がる——こうした問題行動には、必ず理由があります。
当院では、ストレス・不安・体調不良など、様々な要因を総合的に判断し、ご家庭で実践できる改善方法をご提案します。
動物行動学は私が10年以上、力を注いできた治療テーマです。その中で教科書よりも、しつけ教室や診療で出会った動物たちから学んだことが、私の"観察眼"を育ててくれました。
大切なのは「コマンドの出し方」ではなく、その背景にある「犬の気持ち」を知ること。
「なぜそうするのか?」を理解できれば、飼い主さんが冷静に対応できるようになり、ワンちゃんと「理解し合う関係性」を築くことができるようになると私は思っています。
診察時間内だけでは伝えきれないことも多いため、しつけ教室という形でサポートを行っています。
その一方で「軟部外科」については、必要に応じて専門治療が受けられる二次診療施設へ連携できる体制をとっています。
※軟部外科:骨や関節以外の軟らかい臓器の手術のこと。腫瘍の切除や皮膚・筋肉・胃・腸の手術などが含まれます。

「がん」などで行う外科手術は命に関わるリスクがあり、飼い主さんの不安も大きい治療法です。
私はこれまで、近畿動物医療研修センターで多くの症例に向き合い、麻酔の管理・外科の基礎から高難度の手術まで、さまざまな経験を積んできました。
しかし「自分はどんな手術もできる」とは決して思っていません。今、私が担当する手術は”自信”と”責任”を持ってご提供できるもののみです。
「紹介した方がよい」と判断した場合には、その手術を得意とする、より適切な診療施設へ連携しています。
この「判断の質」と「連携の透明性」は、結果的に飼い主さんの大きな安心につながると感じています。
・動物を連れて行きやすい日時(仕事が休みの日など)に診療しているか?
・緊急時の対応が整っているか?
動物を連れての移動は、思ったより大変な場合があります。さらに体調不良でぐったりしていたり、ケガで動けなかったりする場合は、なおさらです。慢性的な病気で、頻繁に受診しなければならないことも。
そのため動物病院は、診療時間と「飼い主さんが連れていきやすいタイミング」が合っているところを選びましょう。
休診日に急に体調が悪くなった場合などに備えて、緊急時の対応があらかじめ決まっているかどうかも、チェックポイント。
当院は地域に根差した動物病院として、日曜・祝日診療やネット予約システム、キャッシュレス対応など、より多くの飼い主さんに利便性の高い環境づくりを心がけています。
もちろん、予約なしで来院された場合でも、しっかり診察できるよう調整し、当日対応しております。
また緊急時には、適切な医療機関との連携体制を整えており、必要に応じて速やかに紹介いたします。「いざという時」にも安心してご利用いただけます。

これら6つのポイントを踏まえたうえで、最も大切なこと。
それは「あなたが安心・信頼して相談できる動物病院かどうか」です。
病気のときだけでなく、健康診断やちょっとした相談の際に気軽に訪れてみることで、ぜひあなたに合ったかかりつけ医を見つけていただきたいと思います。
生まれたばかりの子犬・子猫から高齢期を迎えた子たちまで——体と心の健康に、生涯にわたって長いお付き合いをすることになるのが、動物病院です。
あなたと、あなたの大切な家族の毎日に寄り添い
長期的な視点で、その子の"いつもの状態"を深く理解し
変化や予兆にいち早く気づける、最良のサポーターでいること
これがリベ大どうぶつ病院の、かかりつけ医としての使命です。
どんな小さなことでも遠慮なくご相談くださいね!お話しできる日をお待ちしています。
受診前にお問い合わせいただけます。どうぞお気軽にご利用ください。
それではまた、次のコラムで!

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