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😺猫
総合診療
公開日
2026.8.4
更新日
2026.8.4

こんにちは!リベ大どうぶつ病院 院長の林です。
手術が決まると、当日までの過ごし方が気になりますよね。
🌀 手術の前の日、ごはんはいつまであげていいの?
🌀 当日の持ち物は?帰ってからのケアも心配…
そんな不安をお持ちの飼い主さんも多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、当院で手術を受ける際の一般的な流れを、前日準備から術後まで時系列でわかりやすくお伝えします。
手術前にあらかじめ読んでいただくことで、当日のご案内やご説明がよりスムーズになります。
手術は当日だけでなく、手術前検査から始まっています。
手術前検査は、見た目ではわかりにくい体調の変化や隠れた異常がないかを確認し、その子に合った麻酔や手術の進め方を考えるために必要です。
当院では、その子の体調や予定している処置に合わせて必要な確認を行い、安心して手術に臨めるよう準備を進めていきます。
タイミング | すること | ポイント |
|---|---|---|
手術前検査 | 身体検査・必要な手術前検査 | 安全に麻酔・手術を行うための大切な検査 |
手術前日 | 指示された時間から食事を控える | 当日の持ち物の準備 |
手術当日朝 | 朝の食事は必ず控えること | 体調の変化があれば病院へ伝える |
来院〜お預かり | 最終確認・同意書・連絡方法の確認 | 気になることはここで質問を |
手術〜お迎え | スタッフが継続して状態を確認 | お迎え時に説明を受けます |
帰宅後〜再診 | 安静・傷の観察・投薬 | 抜糸の目安は約10〜14日後 |

手術前検査について詳しく知りたい方や、高齢の子の麻酔が心配な方は、あわせてこちらもご覧ください。
▶︎ 関連記事はこちら「犬・猫の手術前検査|必要な理由・検査内容・費用を獣医師が解説」
▶︎ 高齢の子の麻酔が心配な方はこちら「老犬・老猫の麻酔は危険?手術リスクを獣医師が解説」
当院では、前日21時以降〜手術当日は絶食をお願いしています。
お水の制限はありません。
安全に麻酔を行うためにとても大切な準備ですので、自己判断で食べさせず、案内どおりにご協力ください。
食事を控えるのは、麻酔中の嘔吐や、吐いたものが気管に入るのを防ぐためです。
個別の事情がある場合は、事前にご相談ください。
お散歩も睡眠も、普段どおりで大丈夫です。
普段のお薬は自己判断で中止せず、続けてよいかを病院に確認してください。
当院では以下の時間を目安にご案内しています。
・手術当日のご来院:9時〜11時
(この時間内であれば、何時に来ていただいても大丈夫です。)
・手術開始:12時30分〜13時30分頃
・術後のご連絡:15時〜16時頃
・お迎え:17時30分頃
※手術の状況によっては前後することがあります。
<当日の持ち物の一例>
✅ 首輪・リード(猫はキャリーケース)
✅ 普段食べているフードを少量
✅ 飲んでいるお薬
✅ ワクチンや治療の記録(あれば)
お預かりの前には、絶食ができているか、体調に変化がないかを一緒に確かめます。
この時に、下痢・嘔吐・咳など、いつもと違う様子があれば遠慮なく教えてください。
麻酔をかけてよいかを判断する大切な情報になります。
費用や当日のご連絡方法などについて確認し、お預かりとなります。
当院の手術は12時30分〜13時30分頃に始まることが多いですが、当日の診察状況やお預かり状況によって前後することがあります。
手術中は、心拍・血圧・酸素・体温・呼吸などを、スタッフが継続して確かめています。
▶︎ 関連記事はこちら「犬・猫の全身麻酔中、獣医師は何を見ている?手術中の安全管理をやさしく解説」

「全身麻酔と聞くと、『手術の間はどんなふうに見てもらえているのだろう』と不安に感じる方もいらっしゃいます。実際には、麻酔中は数分ごとに状態を確認しながら管理を行い、血圧などに変化があればすぐに対応できる体制を整えています。麻酔をかけてから目が覚めるまで、スタッフがそばで見守りながら、安全管理に努めています。」
当院では、手術後は麻酔からしっかり目覚めたことを確認してから、15時〜16時頃を目安にご連絡しています。
その後、17時30分頃のお迎えをお願いしています。
手術は、終わったら安心というものではありません。
麻酔に関連する死亡のうち、犬では約半数、猫では約6割が術後に起きていたという報告があります。
特に、手術後に麻酔から覚めて間もない時間帯は注意が必要なため、当院ではまず病院内でしっかり状態を見守ることを大切にしています。
また、術後数日間も大切な時期です。
ご帰宅後は、ずっと付き添っていただくのが難しい場合もあるかと思いますが、ぜひご様子の観察にご協力ください。
病院での術後管理と、ご家庭での見守りの両方で、いっしょにご家族の回復を支えていければと考えています。
まだ少しふらついたり、眠そうだったり、食欲が戻りきらなかったりするのは自然な経過です。
<帰宅後の自宅ケアのポイント>
✅ 食事は少量から様子を見て再開する
✅ 激しい運動・階段・シャンプーを控えて安静に
✅ 傷をなめないよう、エリザベスカラーなどを指示どおり使う
✅ 処方されたお薬は最後まで続ける
✅ 傷の赤み・腫れを毎日観察する
食欲が全くない、嘔吐を繰り返す、傷が開く・強く腫れる、ぐったりしているなどの症状がある。
これらの症状がある場合には、早めに病院へ連絡してください。
抜糸は一般に約10〜14日後が目安です。
溶ける糸で抜糸がいらない場合もあるため、再診時期は病院の案内に従ってください。

A:はい。当院では、手術までにワクチン接種とノミ・ダニなどの予防をお願いしています。目安は手術の1週間前までです。
まだ済んでいない場合は、できるだけ早めにご相談ください。
A:自己判断をせず、まず病院に連絡してください。
食べた時間と量によっては、時間をずらして実施を検討できることがあります。
ここまで、前日準備から帰宅後ケアまでの流れをご紹介しました。
流れを知っておくだけで、当日は落ち着いて臨みやすくなります。
絶食などの準備は、病院の指示に沿って進めれば大丈夫です。
おうちでの見守りが順調な回復につながります。
大切な家族の手術を前に、不安にならない飼い主さんはいないと思います。
気になることは、どんな小さなことでも遠慮なくご相談ください。
では、次回のコラムもお楽しみに!
【参考文献】
Benzimra C, et al. Computed tomographic features of gastric and esophageal content in dogs undergoing CT myelography and factors influencing the presence of esophageal fluid. Journal of Veterinary Science, 2020, 21巻, 6号, pe84
Brodbelt DC, et al. The risk of death: the confidential enquiry into perioperative small animal fatalities. Veterinary Anaesthesia and Analgesia, 2008, 35巻, 5号, p365-373
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