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感染症
予防診療
公開日
2026.3.28
更新日
2026.3.28

こんにちは!リベ大どうぶつ病院 院長の林です。
毎年春になると、フィラリア検査についてのご相談を多くいただきます。
🌀 フィラリアの検査って毎年やらないといけないの?
🌀 検査ってどんなことをするの?痛くないか心配…
🌀 費用はどのくらいかかるんだろう?
そう思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、フィラリア検査の必要性や検査方法、費用、適切な実施タイミングについて解説します。
予防シーズン前の準備として、ぜひ参考にしてください。
フィラリア検査は、フィラリアに感染していないか確認するための検査です。
ここでは、なぜ検査が必要なのかと、検査が与える負担について解説します。
フィラリア症の予防薬は、蚊に刺されて体に入ったフィラリアの幼虫が、血液の中に入る前に駆除する薬です。
すでに感染していてフィラリアの幼虫が血液中にいる状態で予防薬を使うと、幼虫が一気に死滅することで体に負担がかかり、嘔吐や下痢、呼吸障害などが生じる場合もあります。
重い場合にはショック状態につながることもあります。
加えて、フィラリア症は初期症状がわかりにくい病気です。元気そうに見えても実は感染していることがあります。
だからこそ、安全に予防薬の投与を始めるためにも、検査で「感染していない」ことを確かめることが大切です。

検査に必要なのは、ごく少量の採血だけです。
針を刺す瞬間に少し痛みを感じることはありますが、採血はほんの数秒で終わります。
必要な血液量も少ないため、体への負担は大きくありません。
採血や病院が苦手な子は緊張してしまうこともあるため、当院ではやさしく声をかけながら進めます。
猫も犬と同様の理由から、予防薬を始める前に検査をする必要があります。
完全室内飼いでも、室内に蚊が入り込むこともあるため、一度検査で確認しておくと安心です。
蚊の発生時期はお住まいの地域によって異なります。目安としては春(3〜5月ごろ)に検査を行うことが多いです。
フィラリア症の予防薬は、蚊に刺されて感染した幼虫に効果があります。
そのため、その年の予防薬を始める前に、前年の感染がないかを確認しておくことが大切です。
蚊の発生時期は地域差があるため、お住まいの地域の動物病院でご相談ください。
▶︎ 関連記事はこちら「犬猫のフィラリア症予防はなぜ必要?種類と開始時期」
蚊が発生し始める時期の1か月後から予防薬を開始します。
検査結果が陰性であれば、その場で初回分の予防薬を処方してもらえます。
検査と処方が1回の通院で完結するので、忙しい方にもうれしいポイントです。
動物病院では、一般的に少量の血液を採取し、検査キットを使って検査を行います。
検査キットは市販されていませんので、動物病院で検査する必要があります。
<フィラリア検査の主な種類>
検査の種類 | 調べること |
|---|---|
抗原検査 | フィラリアの成分を調べる検査 |
抗体検査 | フィラリアの感染で体内に作られる抗体を調べる検査 |
※抗体検査は感染(以前の感染も含む)の可能性を示す検査です。結果の解釈には医師の診断が重要になります。


リベ大どうぶつ病院では、ワンちゃんには「抗原検査」を実施しています。ネコちゃんは感染様式が異なるため、抗体検査などを組み合わせて判断します。
採血から結果判明まで、早ければ約10〜15分程度です。
診察時間内に結果がわかるので、陰性と判断できたら、その日のうちに安心して予防薬を始められます。
結論からいうと、フィラリア検査は毎年受けることをオススメします。
去年きちんと薬を飲ませたと思っていても、知らないうちに吐き出していたり、投与期間がずれていたりして、感染リスクがゼロではないためです。
ある調査では、予防を怠った場合の感染率は80%を超えると報告されています。
毎年3〜5月ごろに検査を受け、感染していないことを確認したうえで予防を始めることが、愛犬・愛猫を守る方法です。
多くの動物病院では、1回の通院で検査から予防薬の処方まで一気に行うことができます。
ただし、費用は体重、予防薬の種類、処方日数、血液検査コースの有無によって大きく異なります。
そのため、実際の費用については、お近くの動物病院で事前に確認しておくと安心です。
一方、フィラリア症に感染してしまった場合は、治療が長期化したり、大きな身体的負担や費用負担がかかったりすることがあります。
毎年の検査と予防は、大切な家族を守るためにとても重要です。
なお、当院ではフィラリア症の予防開始シーズンに合わせて健康診断のキャンペーンを行っています。
一度の採血で、フィラリア検査だけでなく血液検査もお得に行えますので、フィラリア検査が気になった方はぜひチェックしてみてください。
フィラリア症は初期に症状が出にくく、投与忘れ・吐き戻し・開始時期のずれなどで、予防しているつもりでも感染している可能性もあります。
そのため、毎年の予防前に検査で状態を確認することが重要です。
多くの地域では春先(4〜5月ごろ)に検査を行い、採血は数秒、結果は早ければ約10〜15分で出ます。
そして、陰性が確認できれば、その日のうちに予防薬を処方することもできます。
大切な愛犬・愛猫の命を守るために、毎年の検査と予防を習慣にしていきましょう。
気になる点があれば、お気軽にご相談ください。
大切な愛犬・愛猫が元気に過ごせますように。
では、次回のコラムもお楽しみに!
【参考文献】
American Heartworm Society. American Heartworm Society Canine Guidelines for the Prevention, Diagnosis, and Management of Heartworm (Dirofilaria immitis) Infection in Dogs. 2024.
American Heartworm Society. 2020 Current Feline Guidelines for the Prevention, Diagnosis, and Management of Heartworm (Dirofilaria immitis) Infection in Cats. 2020.
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