😺猫
その他
公開日
2026.4.19
更新日
2026.4.12

こんにちは!リベ大どうぶつ病院 院長の林です。
🌀 愛猫がキャリーケージに入ってくれない
🌀 診察のときに出てきてくれない
🌀 どんなキャリーケージを選べばいいかわからない
動物病院への通院で、このようなお悩みはありませんか?
実はキャリーケージの選び方で、愛猫や飼い主さんの負担が大きく変わります。
このコラムでは、獣医師の視点から、猫のキャリーケージの選び方と慣らし方をご紹介します!
※移動用バッグは「キャリー」「ペットキャリー」「キャリーバッグ」「クレート」などさまざまな呼び方があります。このコラムではまとめて「キャリーケージ」としてご説明します。
みなさんは、愛猫を動物病院に連れていくとき、どのようなキャリーケージに入れていますか?
現在は、さまざまな種類のキャリーケージが販売されています。デザインや価格、愛猫の体のサイズで選ぶ方が多いかもしれませんね。
キャリーケージは、愛猫の性格を考えて選んであげてほしいと思っています。
というのも、猫は、犬に比べて怖がりなコが多く、動物病院に来ると恐怖のあまり攻撃的になってしまうケースが少なくないためです。
怖がりなコはキャリーに入れるのも一苦労ですし、診察時にキャリーから出すのもまた大変です。
キャリーケージの選び方を知っておくと、猫・飼い主さん・病院スタッフの負担をグッと減らすことができます。
怖がりなコには、次のようなキャリーケージがおすすめです。

それぞれ、理由とともに詳しくご紹介します。
キャリーケージには「正面」と「上部」の2箇所に入り口があるタイプがあります。
入り口が2箇所あると、そのときの様子に合わせて、正面や上から出し入れができるのが特徴です。
たとえば、正面の入り口を使う場合、怖がって奥に逃げてしまうと出すのが難しくなります。そんなときでも上から出し入れできれば、猫も飼い主さんもスムーズに診察が始められます。
入り口の扉をすばやく開け閉めできることも、大切なポイントです。
開閉に時間がかかると、その間に暴れたり、飛び出してしまうことがあります。特に診察後は、怖い思いをして興奮しているコも多く、飼い主さんや猫がケガをしてしまうことにもつながります。
ワンタッチでロックできるタイプなど、開閉がスムーズなキャリーケージを選んでおくと安心です。
キャリーケージ選びで特に重視してほしいのが、上部の蓋を丸ごと取り外せることです。
怖がりなコが、自分でキャリーケージの中から出てくることは、まずありません。
飼い主さんや病院スタッフが手を入れて出すことになるのですが、正面や上部の入り口は狭く作られています。
また、猫は怖さから手足を突っ張ったり、爪を引っかけたりして抵抗します。そのような状態で少々強引に引っ張り出すことになるため、余計に猫を怖がらせてしまうのです。
その点、上部の蓋を丸ごと外せるキャリーケージであれば、無理なく猫を外に出すことができます。

キャリー選びに迷ったら、「上の蓋が丸ごと外せるかどうか」をまずチェックしてみましょう!
特に避けてほしいのは、上蓋が外せないタイプや、ネジで固定されていて簡単に取り外せないタイプです。
先ほどご紹介したとおり、上蓋が丸ごと外せない・外しにくいキャリーケージは、通院時の負担が大きくなってしまいます。
そのほか、怖がりなコには開閉がスムーズにできないものもおすすめできません。理由とともに知っておくといいでしょう。

入り口が粗い格子状になっていると、扉を開閉するときに隙間から猫パンチが当たる可能性もあります。
蓋を外すのに時間がかかることで、猫も飼い主さんも余計なストレスを感じてしまいます。
チャック式のキャリーバッグは、開閉に時間がかかるのが難点です。
開け閉めしている間に攻撃してくることもあり、飼い主さんがケガをしてしまうことがあります。また、中が見えにくい作りのものが多く、猫の様子がわかりづらいという面もあります。
布製は、軽いため持ち運びには便利ですが、怖がりな猫にはハードタイプのキャリーケージのほうが安心です。
「病院に行くときだけキャリーケージを出す」という飼い主さんも多いかもしれません。
しかし、キャリーケージは、普段から慣らしておくことが大切です。
キャリーケージを「嫌な場所に連れていかれる箱」と覚えてしまうと、ケージを見ただけで逃げてしまうようになります。
普段からケージに慣れていれば、通院がスムーズになるだけでなく災害時の対策にもなります。

まずは、キャリーケージの上の蓋を取り外して、中にお気に入りの布団やクッションを入れてあげます。愛猫が自分からくつろいだり、寝たりするようになるのを待ちましょう。
慣れてきたら上の蓋をつけてみます。このとき、入り口は開けたままにしておくのがポイントです。
「ケージ=安心できる場所」になれば、通院や災害のときにもスムーズにケージに入ってくれるようになるはずです。

愛猫のペースに合わせて、少しずつ慣らしていきましょう!
今回は、キャリーケージの選び方、普段からの慣らし方についてお話ししました。
🌀 通院が怖くてかわいそう
🌀 キャリーケージに入れるだけで大変
そう感じている飼い主さんこそ、キャリーケージを見直してみるのがおすすめです。
リベ大どうぶつ病院では、ワンちゃんが苦手なコやストレスを感じやすいコのために「キャットアワー(猫専用診療時間)」を設けています。
待合室が猫専用になり、静かな環境で安心して診察を受けることができます。
怖がりなコも、ぜひお気軽にご相談ください。
それではまた、次のコラムで!
【参考文献】
環境省.人とペットの災害対策ガイドライン
Feline Focus. Journal of Feline Medicine and Surgery. 2010;12(11):885-888.
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